フリーランス美容師

フリーランス美容師の面貸しとは? メリットや料金体系について解説

面貸しとは

面貸しの意味

面貸しとは、サロンのお客さんの入らない空いた時間に余っているサロンの席を他の美容師さんに場所をレンタルすることです。サロンのオーナーは空いた時間を有効に埋めることができますし、フリーランス美容師は自分のお店を持って家賃を払うよりも安い経費で仕事をすることができます。

サロンのオーナーとフリーランスは「オーナーと従業員」ではなく、「サロンオーナーと利用者」の関係です、そのため、働いた分のお給料をサロンからもらうのではなく、お客様からもらった売上が収入になります。その中から場所を借りた代金をサロンオーナーに支払うかたちになります。

面貸しが広まった背景

面貸しが広まった背景には、徒弟修行的な旧来の慣行を嫌う、若い美容師が増えていることがあります。日本では、美容院が知り合いの美容師に場所を貸すことは1990年代ころから行われていたとされていますが、2003年に美容業界の求人誌が特集記事で紹介したことをきっかけに普及が進みました。

面貸しのメリット

初期費用を抑えられる

自分のお店を開くとなると、サロン開業のためにテナントやマンションの一室を借りることになります。その際の費用だけでも100万円近くかかる場合もあります。

さらに、美容室で使うシャンプー台を始めとする設備の購入にも費用がかかり、スタッフを雇えばその分の人件費もかかります。

面貸しであれば施術に使う設備用も購入せずに使用することが可能です。

時間に拘束されない

通常のサロンだと、お店の定休日が決まっていて休みの融通がほとんどききませんし。なかなか他のスタッフの手前「遊びに行きたいので休みを変わってください」と言い出しにくいですよね。

しかし、面貸しだと自分でいつ働くかを決めることができます。

フリーランスなので時間に拘束されず仕事をすることができるので午前はインプットの時間、午後からお客様の施術の時間などストレスなく過ごすことが可能です。

経営の経験が積める

フリーランス美容師は個人事業主です。収入と経費の計算など自分でします。お店に雇われているときはなかなか考えない経営のことを考えなければなりません。

また、自分のお店を一度持つとお店を閉めることも大変です。場所を変えたくてもそう簡単に変えられませんし、面貸しだと立地が合わなければ別のサロンと契約し直せばいいので自分のお店を持つより気軽に経営の経験を積むことができます。

面貸しのデメリット

収入の管理を自分でする必要がある

サロンに所属していると、お店の売上に左右されずに一定の給料が入ってきますが、フリーランスの場合は、売上が直接自分の収入に影響します。1人のお客様から入ってくる売上は多いですが、安定した収入の約束がないリスクがあります。

そのために集客や予約取り、サービスの質の向上にも注力しなければなりません。

集客が大変になる

サロン店舗の多くは、大手の予約サイトを通して集客も予約も行っていたり、立地が良い物件で営業していることが多いので、多くの人の目に留まります。

しかし、フリーランスで集客を行うとなると、広告に費用はかけられませんし、自分のことを知ってもらえる機会がなければ集客が難しくなります。

独立した感じは薄い

面貸しは他のオーナーの席を借りて働くので、内装や機材などは自分のこだわりを持つことができません。そのため収入はオーナーと別ですが、自分のお店を作った時の独立感はあまり感じられません。

面貸しの料金体系

時間貸し

時間貸しはレンタルスペースなどと同じような、固定金額で設定されているものです。

1時間2,500円のように、時間ごとに料金が発生します。

例えば、1時間で10,000円を売り上げた場合、還元率40%の歩合貸しでは4,000円を支払いますが、固定金額では1時間2,500円の支払いになるので、客単価が高い場合はお得に利用が可能です。

歩合貸し

歩合貸しは売上のうち一定の割合でお店に渡すものです。

歩合還元率に合わせて支払います。例えば、売上10,000円、歩合還元率が40%の場合、4,000円をお店に渡します。

売上が低いときでも、歩合還元率によって赤字になることはありません。

月額買い取り

月額買い取りは、月額料金を払い、席を買い取るものです。

サブスクのような感覚で、月8万円で使いたいときに使えます(サロン側の混雑状況には左右される場合があります)

相場は月5万~20万円ほどで、売上が安定してきたフリーランス美容師などにおすすめです。

面貸し以外の選択肢

シェアサロン

シェアサロンは一つのサロンを複数人でシェアすることからシェアサロンと呼ばれています。自己集客ができる美容師に需要があり、近年増加している傾向にあります。

美容室の空いている席の一部をレンタルする面貸しとは違い、シェアサロンでは、場所だけではなく、施術に使う道具などもレンタルできるので、必要最低限の道具でお客様にサービスを提供することができます。

業務委託

業務委託の場合は、店舗を訪れた顧客にサービスを提供できるので、集客の必要はありません。料金はサロンの設定料金に従います。売り上げはすべてサロンに入り、その中からスタイリストに配分されます。

金銭面の保証はないが、自分の頑張り次第で収入が変わってきます。実力とともに責任感があるフリーランスにはおすすめです。

まとめ

面貸しは売り上げの管理や責任など大変になることも多くありますが、自分でサロンを経営するよりも少ない費用で自由な仕事をすることができます。1から美容室をスタートさせるとかかる物件の費用やシャンプー台、セット面などの設備費用がかからないのは大きなメリットです。

面貸しでの独立は、初期費用があまりかからないので資金を多く準備できない人でも始めやすいです。

フリーランスであれば時間の使い方もあなた次第です。たくさん働くことも他の仕事とダブルワークで働くことも可能になります。

ぜひフリーランスで独立を考えている方は参考にしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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