エステサロン経営の現実は?3年以内で90%が閉店?!
エステ業界では、競合サロンの増えるスピードにいつも驚かされます。
全国的にみてもかなり増えており、これからも増え続けると見られています。しかし、市場は飽和状態で、開業したサロンのほとんどが3年以内に廃業という現実になっています。
目次
エステサロンは増えている
エステサロンは開業しやすい業態です。
スキルを持った人が、自宅やマンションの一室で開業するには、少ない資金で開業することができます。また、資格も必要ないので誰でもエステサロンを経営することが可能です。
エステサロンに勤めていた人が結婚・出産で職を離れ、子育てがある程度落ち着いたタイミングで仕事の時間をコントロールしやすいという理由から独立する方も多くいます。このような理由でエステサロンは増えています。
失敗するポイントは6つ
価格設定に問題
「価格を安くしたら集客できる」と思っている人がかなり多いですが、こちらは大きな間違いです。
特に自宅サロンを開業している方はこう考えている方が多いです。
人は価値に見合った分の価格に納得します。「安いから」という理由で来店されるお客様を増やすことはサロンの下げる結果に繋がります。
競合のサロンがどんなに低価格をアピールしていても、自分が納得する施術を提供し、自信をもって、その価値に値する金額を提示することが大切です。安いという理由で来店するお客様はリピーターになっていただける確立が下がります。
安さでお客様を誘うということは、質のいいお客様を排除している可能性があることも頭にいれておきましょう!
情報量が足りない
利用者から見たサロンの情報が少なすぎて来店するきっかけ作りを逃しているサロンがたくさんあります。
誰に向けて発信しているのか、このサロンはどんな施術をしてくれるのかが不明確だと集客がうまくいきません。
ターゲット選定をしっかりしてから集客しましょう。
「どんな人が、何に悩んでいるのか」を明確にして「わたしのサロンはあなたの悩みを解決できます」ということをお客様に気づいていただきましょう。
初期投資・固定費が高すぎる
初期投資と固定費が高すぎてすぐに閉業してしまうサロンが多くみられます。
自宅ではサロンスペースがなく、安易に部屋を借りてしまう方がいますが、これはとても危険です。
部屋を借りると固定費が毎月上がるためです。
黒字が出る見込みがあり、しばらく赤字が続いても資金に余力があるのであれば部屋を借りてもよいでしょう。
しかし、レンタルスペースやシェアサロンもありますのでお客様の予約に合わせてその都度、格安で部屋を借りることもできます。
業種や仕事内容によってはレンタルスペースは不便な部分もありますが、もしそうではなければ無理に部屋を借りる必要はありません。
黒字の見込みがないのに、初期投資やお廷費が高いだけのビジネスは自分の生活を苦しめます。
「自分好みの空間にしたい」という気持ちはわかりますが、資金がなくなってしまうと意味がありません。
まずは小さく始めて、続けることが大切です。
泥臭くても目の前のお客様・ファンを1人ずつ増やす、利益を1万円、2万円でも残すことが大切です。
集客ができない
「ターゲット」が不明確なままだと集客することが困難です。
自分のサロンはあなたの悩みを解決することができるということをターゲットに知ってもらう必要があります。
・性別
・年齢
・世帯年収
・家族構成
・住まい
・価値観
・趣味
・悩み
などをリサーチしてターゲットを明確にすることが集客に繋がります。
ターゲットの気持ちが分かるからこそ、自分のサロンの売り出したいポイントや技術が明確になります。
逆にここがわかっていないまま、チラシを作成したり、ブログ・SNSを更新しても反応がとれないのは当たり前です。
しっかりターゲットを選定しましょう。
目標数字・行動計画
まず、開業する際に目標数字を決めましょう。
集客ができない、売上がないというのは目標設定をしてないからモチベーションが上がらず、集客や売上に繋がっていない可能性があります。
目標:売上50万円/月
お客様ひとりあたりの単価:1万円
上記の目標の場合、1か月で50人集めるという目標がたてられます。
しかし、1か月で50人集めることが物理的に難しい場合は、売上目標を下方修正するのも1つです。
1人あたりの売上単価を上げて、少ない人数でも売上を作る方法を考えましょう。
あるいは、いきなり50人集めるのではなく、毎月5人の固定客を増やすような目標に軌道修正してもよいでしょう。
数字の計算や左脳的な思考が苦手だからと避ける方がいますが。目標や行動計画を曖昧にしたまま、なんとなく売上が上がったらいいなと思ってはいけません。
どんなに小規模のお店であっても、あなたはサロンオーナー(代表)である自覚を忘れないでください。
コンセプト
集客に失敗しているエステサロンの大半はターゲットやコンセプトが不明確な部分に原因がります。
まずはターゲットを絞りましょう。
集客は「どんな人が、何に悩んでいるのか」を明確にすることから始まります。
「このサロンはあなたの悩みを解決することができます」ということをターゲットに気づいてもらう必要があります。
ターゲットの気持ちが分かるからこそ、自分のサロンの売り出したいポイントが明確になります。
逆にここが分かってないまま、テクニックでキャッチコピーやチラシを作っても、ブログやSNSを更新しても、反応がとれないのは当たり前です。
他のサロンが値段が高くても売上がいいのは、ターゲットやコンセプトが明確であるからです。ターゲットとコンセプトを明確にし、集客に繋げましょう。
フランチャイズも選択肢の1つ
サービスが完成している
経営で失敗したくないのは、誰でも同じ気持ちです。そんなときに「フランチャイズ」という言葉を耳にする機会があるかもしれません。
フランチャイズとは、知名度のある照合・商材・サービスを扱う権利をもらう代わりに、ロイヤリティと呼ばれる使用料を払うビジネススタイルです。
フランチャイズ本部は加盟店に対し、商品以外にも経営スキルを伝授してくれます。
開業成功のための経営が仕組み化されているため、「サロン開業したいけど、オーナー業はまだわからない」という方には選ばれています。
集客がしやすい
本部のブランディングによって、オープン直後からある程度安定した売上を見込める可能性があります。通常、独立開業の個人店は知名度の獲得が大きなハードル。オープン数か月で収益を出すには、プロモーションが必要になります。ですが、フランチャイズにおいては、広く知られているブランドであればあるほど、このハードルが取り払われます。お店の雰囲気・メニュー・内装までを容易に想像でき、お客様に警戒心を抱かせる心配がありません。
また、効果的な集客のためにはお店を出す立地も重要なポイントになります。
フランチャイズでは、開業予定の立地について本部へ調査を依頼できることができます。ターゲットの目につきやすい物件選びにつながり、オープン早々から認知度アップに繋がるはずです。
コストが最小限に抑えられる
開業に必要な商品や備品の仕入れは、本部がルートを確立させています。
そのため、個人で事業を行うよりも安く入手することができるでしょう。同時に、個人サロンのオーナーが特に苦戦するのが「宣伝」です。
チラシや広告、サイトへの掲載ななど、ツールは様々ありますが、サロンによって集客につながる手段は異なります。たとえ、多額の費用をかけたとしてもターゲットに届かなければ集客には繋がりません。試行錯誤をしながら、お金と時間をかけてよりよい宣伝を模索していく必要があります。
一方、フランチャイズの場合は、本部が大きく宣伝や広告をうってくれることもあります。テレビCMや全国流通の雑誌に掲載されていることもあり、加盟店側がやみくもに宣伝する必要がありません。
開業までの期間を短縮
独立開業を1人で行おうとした場合、物件探しやコンセプトメイク、商品開発、内装工事やノウハウの獲得まで膨大な時間をつぎ込まなければなりません。一方フランチャイズは、挙げたようなことの大半は本部の仕事であり、オーナーはサービス提供のみに専念できます。このため個人での独立に比べると、開業までの期間をぐっと短縮することができます。
まとめ
サロン開業に限らず、どんなビジネスにおいても絶対に抑えておかなければいけないこの基本がわかってないと失敗します。
逆にここの基本がわかっていれば集客や売上は改善できますので。ぜひあなたのサロン開業に生かしてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。