目次
1.フリーランス美容師の市場
現在、フリーランスの人口は1000万人以上となっており、美容系のフリーランスは約10万人ほどいると言われています。特に近年は、若年層のフリーランス化が進み、美容業界もその流れを汲んでいます。
全体の20%も美容師がフリーランスになっている今フリーランス美容師のメリットを解説していきたいと思います。
2.フリーランス美容師とは?
最近ニュースなどでも「フリーランス」という言葉が話題になっていますが。特定のサロンで働くのではなく。個人事業主として活動する美容師のことを指します。
ですが、一般的なフリーランスとは異なり、フリーランス美容師の場合は「業務委託」と「シェアサロン(面貸し)」の二つの働き方があるのが特徴です。
こちらに関しては前回の記事を参考にしてください。
3.独立するメリット
美容師として独立を目指す人はそれぞれ理由や目的、夢などがあるものです。現実的に独立すると得られるメリットを解説します。
・自分の理想を実現することができる
自分が思い描いてるサロンを一から自分で作りあげることができます。サロンのオーナーになればお店の名前や場所、外装・内装のデザインなども自由に決めることが可能です。
また、定休日や営業時間も自分できめることができるので予約状況によってプライベートの時間も融通がきくようになります。
しかし、独立というのもそう簡単ではありません。売上だけでなく利益を出すことができなければ独立しても失敗に終わってしまうサロンも少なくはないでしょう。全ての理想を実現させるのは簡単ではないことも理解しておきましょう。
4.独立するタイミングは?
独立するタイミングですが、一般的には美容師資格取得後8~10年前後と言われています。年齢でいうと30歳~35歳くらいです。独立するのはお個人の自由なので自分が独立したいと思うタイミングで良いと思います。
20代で独立するメリットは、顧客がつきやすいことです。女性客が中心になる美容室では、「若い人にお願いしたい」と考える人が多い傾向にあります。トレンドを押さえている若い美容師さんに頼みたいと考え若い美容師が経営する美容室が選ばれやすくなっているのです。しかし、20代では資金面で色々苦労することが出てきそうです。
30代で独立するメリットは自己資金もある程度貯まり、技術も経験も充実している時期なので即率しやすく、顧客様もついてきやすいです。しかし、サロンからしたら技術も経験も豊富な方に辞めてほしくないというサロンも多いと思うので退職時はスムーズに進まなそうです。
40代で独立するメリットは、技術と経験が30代の美容師さんよりも豊富なので固定客がついてきてくれることです。しかし、経験が豊富だからこそ体力面の懸念があります。美容師としてなのか、オーナーとして経営に専念するのか決めなければいけません。
5.独立するためにすべきこと
開業準備は1年前から始める
店舗物件の賃貸契約、外装・内装の工事費など開業資金はかなりかかります。
自己指揮や融資のことなどお金に関することや、今勤務している美容室との関係性、自分のキャリアが独立するに十分かどうかなど、考えるべきことはたくさんあるので準備に1年は必要です。
事業計画をたてる
事業計画は、金融機関から融資を受ける際の審査でも重要となります。第三者へ伝わりやすい事業計画書を作成しましょう。具体的な内容とは、事業計画による売り上げと経費の数字が実現可能と言えるのか、その根拠を示すことが大切です。
物件を探す
自分のサロンのコンセプトに合わせて物件を探し、内装や外装の工事を進めましょう。立地が集客や売上においても重要になってくるので慎重に決めることが大切です。
最後に
美容師として独立を目指すなら、どのようなお店にしたいのかコンセプトを決めて、しっかりとイメージできているかがポイントです。イメージすることで、漠然と「独立してみたい」という考えから、具体的な独立へ向けた考えや行動をとれるようになります。
コンセプトを決めたうえで独立準備を進めるポイントは、「独立資金の準備」「美容師として技術を磨くこと」「経営の知識も学ぶこと」です。美容師として開業するという夢を叶えるためにも、具体的な準備を意識して独立を目指しましょう。